メニュー

無痛性甲状腺炎

無痛性甲状腺炎とは?

何らかの原因で甲状腺が壊れる事で、甲状腺ホルモンが血液中に漏れ出てしまう病気です。血液中に甲状腺ホルモンが漏れ出続けると、次第に甲状腺ホルモンがなくなり、一時的な甲状腺機能低下症になる事があります。その後大部分は甲状腺機能が正常化しますが、甲状腺機能低下症が6ヶ月以上続くようであれば、永続性の甲状腺機能低下症になってしまう可能性もあります。
病気の背景に橋本病が認められます。

原因

不明であることがほとんどですが、出産やリチウム・アミオダロン等の薬剤、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬、バセドウ病の寛解中にも発症することがあると考えられています。

症状

動悸・体重減少・発汗等のバセドウ病とよく似た症状を示します。

検査

①血液検査
甲状腺刺激ホルモン及び甲状腺ホルモン濃度を確認します。
バセドウ病と区別する為に甲状腺の自己抗体がない事も確認します。
②画像検査
超音波検査・・甲状腺の内側の血流が減少している事を確認します。
放射性ヨウ素摂取率検査・・ヨウ素の取り込みが低値となります。

治療

自然軽快する事が多い病気の為、ほとんどの場合は治療が必要ありません。
強い動悸を認める場合、動悸を抑える目的でβブロッカー薬を使用します。
甲状腺機能低下症の症状が強い場合は甲状腺ホルモン薬を一時的に投与します。
再発を繰り返す事もあるので、甲状腺機能正常化後も定期的に血液検査で甲状腺機能を検査します。

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME