耳管開放症
耳管開放症とは?
耳と鼻の奥をつないでいる管を耳管と言います。
通常は耳管が閉じていますが、内耳の圧力を調整する必要がある時には開放されます(エレベーターに乗った際に、耳がつまった感じになり、つばを飲み込むと治った経験はないですか?)。
耳管が、常に開いたままの状態になっている病気が耳管開放症です。
原因
極端なダイエット等による体重減少により、耳管周囲の脂肪が減る事で、耳管が開放されたままの状態になる事が原因となったり、ストレスや妊娠その他には血行不良が原因で起きる事もあります。
症状
自分の声がひびいて聞こえる、耳がつまった感じがする、自分が呼吸する際の音が聞こえる等の症状があります。
特徴として、うつむいたり、前かがみになる姿勢をとる事で症状が楽になります。
治療
生理食塩液を点鼻する生理食塩液点鼻療法や鼓膜にテープを貼る治療方法、その他薬物治療としては漢方薬による治療を行います。
上記の治療方法でも症状が改善しない場合の手術治療として、耳管にピンを挿入する手術がありますが、手術が行える施設は限られています。
院長より
耳管開放症の患者様の鼓膜を観察した際には、呼吸にあわせて鼓膜が動く様子が観察できます!
自分の声がひびいて聞こえる等の症状があれば、相談して下さいね。