良性発作性頭位めまい症
良性発作性頭位めまい症とは?
頭を動かした時に、目が回る様な回転性のめまいを自覚する病気です。
めまいの体感時間は1分間未満が多いです。
原因
三半規管の根元あたりに「耳石器(じせきき)」という器官があります。「耳石器」は体の方向を感知する役割をしています。耳石器の中のカルシウムの粒である耳石(じせき)が剥がれて、三半規管に入り込むことでめまいが起こります。
耳石が剥がれる原因としては、頭の外傷や打撲・加齢変化・更年期障害・長期間の床上安静等の可能性が考えられています。
症状
寝返りをうったり朝起き上がった時、棚の上の物をとるような上向き、洗面のような下向きに頭の位置を動かした時に回転性めまいが誘発される事が多いです。
難聴や耳鳴りがおきることはありません。
治療
頭の角度を変えて、重力を利用して耳石を動かす事で、耳石を耳石器に戻す治療法を行います。この治療方法は浮遊耳石置換法(ふゆうじせきちかんほう)と呼びます。
抗めまい薬、抗不安薬などの一般的なめまいに対する薬物治療も行われます。
院長より
良性発作性頭位症では、眼振の検査を行うと、特徴的な目の動きが観察できます。頭の位置を動かした時にめまい感がある場合は相談してください!