メニュー

メニエール病

メニエール病とは?

めまい、難聴、耳鳴りを繰り返す病気です。難聴と耳鳴りは通常片耳だけに起こります。繰り返しの症状があるかが診断のポイントです。

原因

耳の奥には内耳(ないじ)とよばれる器官があります。内耳の中は、膜で仕切られた2重のトンネル構造になっていて、膜の外側は外リンパ液、内側は内リンパ液という2種類の液体で満たされています。通常は内耳の中で、外リンパ液及び内リンパ液が共に適度な量で調整されています。メニエール病では、内リンパ液が増え過ぎて、内耳にむくみ(浮腫)が起こります。この内耳のむくみの状態を「内リンパ水腫」とよび、種々の症状を引き起こす原因となります。
内リンパ液が増える原因は、内リンパ液の循環障害やウイルス感染の可能性が考えられていますが、はっきりとはわかっていません。

症状

自分自身や周囲のものが回転しているように感じる様な回転性めまいがおきます。突然の激しいめまい発作は30分〜数時間程度続きます。
めまい発作の前やめまい発作と同時に、片耳に難聴感や耳鳴りも自覚されます。

治療

1予防方法
めまい発作がない時には、発作を予防する様な生活習慣が必要です。
具体的には、塩分が多い食事を控える、適度な運動を心がける、ストレスをためない生活を過ごす事が大事です。
2薬物治療
内耳のむくみを減らすため、利尿剤のイソソルビド(商品名:イソバイド)を使用します。抗めまい薬やビタミン剤・血流改善剤を併用する事もあります。
3中耳加圧療法
外耳道から気圧を変動させて、中耳の気圧を加圧・減圧させます。圧変化が中耳から内耳に伝わり、内リンパ液の循環を改善させると考えられています。
4手術治療
めまい発作の繰り返しにより、日常生活に多大な影響がある場合には手術治療も考慮される事があります。
①内リンパ嚢開放術
内耳のむくみの原因となっている、内リンパ液は排出させる目的の手術です。
②前庭神経切除術
平衡間隔をコントロールしている前庭神経を切除する手術です。
③ゲンタマイシン鼓室内投与
ゲンタマイシンという抗生物質を耳の中に注入しする治療です。
ゲンタマイシンが内耳に作用することで、内リンパ液の産生を抑制します。

院長より

メニエール病は30〜50歳の方に多く、早目に治療開始する事が重症化を防止するために大事です!
繰り返すめまいでお困りの際は気軽に相談して下さい。

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME